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昌平橋のユリカモメ

私は、通勤の際に秋葉原駅でおりて神田司町の事務所まで徒歩で通っています。途中で神田川にかかる昌平橋を渡ります。昌平橋の近くには江戸幕府の学問所、昌平坂学問所跡があります。

昌平橋の名称は徳川5代将軍綱吉による命名と伝えられます。綱吉は孔子の霊廟として湯島聖堂を創建しますが、儒学の学校として孔子の生地「昌平郷」にちなんで昌平坂学門所を創設します。その際にそれまでの一口橋という名称を昌平橋と改称したとのことです(昌平橋・橋の紹介・日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会)。

昌平橋付近には冬になるとユリカモメがたくさん飛来します。 ユリカモメは真っ白なきれいな鳥(名前の由来もユリのようにきれいだからという説があります。)で、冬には毎朝、ユリカモメたちの姿をみるのを楽しみに通勤していました。

昨年の3月頃、一羽の気になるユリカモメに逢いました。片足がないのです。下の写真は昨年の3月10日に撮影した写真です。

片足で何かと不自由もあるかと思いますが、丸々として元気に過ごし、仲間とも仲良くしている様子です。安易ではありますがユリちゃんと名付けました。

4月になり、ユリカモメたちは、昌平橋付近からいなくなりました。ユリカモメは渡り鳥であり、日本には主にカムチャッカ半島から渡ってくるとのことです(サントリーの愛鳥活動:日本の鳥百科)。

今年1月20日を過ぎて昌平橋付近で数羽のユリカモメを見かけました。これから寒さが厳しくなるに従い、数が増えて行くと思います。まだユリちゃんの姿はみていませんが、近い内に長い旅を終えて元気な姿を見せてくれることと楽しみにしています。

困難な状況にもかかわらず、すっくと立つユリちゃんの姿をみると勇気づけられます。人生にはさまざまな困難が生じます。私たちは当事務所を、困難に立ち向かう人々の助けになる法律事務所にしたいと考えています。

寒さきびしく、新型コロナの感染状況も予断を許さない状況です。くれぐれもご自愛ください。

                      弁護士 岡村 実