2020.1.12
新年の仕事が始まって1週間経ちました。自宅から最寄りの駅まで、早足で歩いてヒラメ筋を鍛えています。
途中、塀際に寒桜のあるお宅があり、薄ピンク色の小さな花がたくさん咲いていて、そこに2羽のメジロがとまって花の蜜を吸っているのを見つけました。チュルリー、チュルリーと鳴きながら、枝から枝へ移動しています。メジロは、スズメより小さくほっそりとしていて、体全体は抹茶色、目の周りがリング状に白い野鳥です。その特徴を覚えていただければ、実際に見つけたときすぐわかります。花の蜜や小さな虫が好きなようで、梅の木などにもよく飛んできます。
ところでこの寒桜、いつもは2月頃に咲いていた記憶なのですが、この冬はすでに昨年末から咲き始めました。寒暖の差がいつもより大きく、暖かいときにつぼみが花になってしまったのでしょうか。
冬は、野鳥をよく目にする季節です。葉っぱがない分見やすいのですね。シベリアなどから寒さを逃れて日本に渡ってきている渡り鳥(冬鳥)を見ることができます。大きいところでは、ハクチョウやツルの仲間、小さいところでは、カモの仲間、ツグミ、ジョウビタキなどです。ハクチョウやツルは出かけていかないと見られませんが、カモは池のある公園で、ツグミ、ジョウビタキ類は運がよければ街中でも見られます。
私が好きなのは、ジョウビタキというスズメよりひとまわり大きい鳥です。自分で撮った写真がないので載せられないのですが、雄は、オレンジ色の着物に紋付きの黒い羽織を着ているロマンスグレーオールバックのダンディな姿のワタリドリ(想像できますか?)。雌も紋付きの羽織を着ているのですが、全体に地味な色です。保護色なのです。こんな小さな体で、年に2回日本とシベリアやチベットなどの間を大移動しているのだと思うと愛おしくなります。ネットで検索してみてくださいね。
都内や首都圏の住宅街でも、けっこう野鳥が身近に生息しています。ふだん野鳥に興味のない方、目の前を鳥がよぎったら、ちょっと目を向けてみられてはいかがでしょう。今までみたことのない野鳥に出会えるかもしれません。
石川順子