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依頼者に寄り添う弁護活動を  弁護士小峰将太郎

依頼者に寄り添う弁護活動を  弁護士小峰将太郎

 

はじめまして。都内の事務所から新たに東京あさひ法律事務所に入所した弁護士の小峰将太郎と申します。弁護士歴は8年目と他の先生方と比べると日が浅く、まだまだ勉強しなければいけないと思う毎日です。

また、ほかの先生方と異なり、司法試験も昔の試験とは違って、法科大学院というものを卒業して受験する新司法試験というものに受かり弁護士になりました。修習中にはお金が出なくて、大変だった時期もあります。今回自己紹介するにあたって、私が弁護士になった理由を述べたいと思います。

 

もともと、裕福でない家に育ち、兄弟も4人いますが、大学への進学も学費を自分で工面しなさいと言われる家庭で過ごしました。高校を出てすぐにやりたいことがないだろうし、進学校で周りも進学する人が多かったことから、進学することを考えて、資金集めのためにアルバイトを始めました。

アルバイトを経験した上で驚いたのが、いかに使用者が労働基準法を守っていないか、でした。私は当時16歳でしたが、22時以降にも、まだ仕事残っているからタイムカードは先に切って、残って仕事してから帰って、と言われる。このことは明らかな労働基準法違反です。そして、手際の悪いアルバイトの子を叱責し、突然、明日から来なくてよいから、と伝えて解雇するなどもありました。その子に手当などは出ていませんでした。そのような環境で、社会にはそのような使用者に苦しめられている労働者がたくさんいるのだろう、そういった方を救いたい、と考えました。

大学への進学の理由は当初は進学校に入ったから周りも同じように進学しているから、という理由でした。しかし、アルバイトの経験を経て、労働者の力になれる職業、解雇や未払い賃料を払えと使用者と戦える職業、弁護士を目指すことを考え、法学部を受験しました。

 

大学へ進学すると、そこで、多くの出会いがありました。司法試験を目指す仲間にも出あい、一緒に勉強することもありました。そこで、友人に聞いた話で印象的なことがあります。その友人は小さいころやんちゃで問題を起こす人柄だったと言っていましたが、かつて、やりすぎて捕まってしまったことがある、と聞きました。その中で、少年院相当でないにも拘わらず、捜査官の厳しい取り調べにより、友人の意に沿わない調書が作られてしまった。また、担当弁護士の付添人活動も形式的にやる方で、30分あったらすぐ帰り、環境調整もしない方とのことでした。その結果、結果的に少年院に入ってしまった経験がある、と聞きました。

警察官の中には横柄な方もいらっしゃると知ってはいましたが、友人の口からリアルな話を聞き、驚きを隠せませんでした。

自分自身の高校時代の経験、友人の実体験を聞き、ますます、社会の中で権利を抑圧されている人を救える弁護士になりたいという思いを強くしました。

 

明治大学の法科大学院に進学し、勉強漬けの毎日でした。大変でしたが、自分自身の実体験や友人の話を聞いたことから、思いを強く持って、勉強に励みました。その結果、無事司法試験に受かり、司法修習を経て、弁護士になることができました。

 

そんな経緯で弁護士になった私としては、刑事事件や労働事件を今まで多くとりくんできました。やはり、そこで思うことは、依頼者の立場にいかに寄り添うことができるか、です。世の中にはいろいろな先生がいらっしゃって、弁護士もビジネスであるので、依頼者とは必要以上にかかわらない、という先生もいらっしゃいます。それは一つのあり方だと思います。弁護士も依頼者とは事件が終われば関係が終了します。しかし、私は実体験からか、極力依頼者の考え、気持ちの面をくみ取っていけるような弁護士でありたいと考えております。もちろん、仕事であることは忘れてはいけない、一線を画する必要はあります。ただ、可能な限り、依頼者の声にこたえたい、寄り添っていきたい、と考えて弁護士として活動しています。

 

東京あさひ法律事務所に入所して、医療分野の事件に携わる機会が増えてきました。医療問題弁護団にも入団し、医療分野も勉強中です。医療事件においても、医療機関側のミスで権利を侵害されてしまった患者さんに寄り添って、弁護活動をしていきたいと思っています。

 

まだまだ若輩者ですが、なにとぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

以上