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初霜のホトケノザ

2022年12月10日

ご無沙汰いたしました。

今年も残りわずかとなりました。心の痛むことの多い1年でした。

 

1月、前から欲しかったペレットストーブを購入し、自宅リビングで使い始めました。炎をみながらぼーっとするひとときが好きです。

2月、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まりました。心が痛い。心が痛い。心が痛い。。。。。。人類の知恵で回避できない、終わらせることができない現実を見せつけられ続けています。

3月、3回目のコロナワクチンを受けに行きました。日頃、風邪を引いたくらいでは医者に行かない私なので、かかりつけ医といえるような医院とのお付き合いがありません。そこで、市内の医院でよさそうなところを探し、今後のお付き合いのための内偵(?)も兼ねて予約し、ワクチン接種を受けました。

4月、手帳を見ると2日(土)と3日(日)は休と書いてありました。その他の土日は全部仕事でした。

5月、2日(月)の手帳をみると、「仙骨部に痛み」、3日(憲法記念日)には「膝にも痛み」と書いてあります。その後、椅子に座るときには右に重心をかけた姿勢にしないと痛みに耐えられなくなってきました。12日午後には尋問の予定があり、欠席することは絶対にできません。インターネットで検索して見つけた理学診療のクリニックに予約し、9日に受診。問診、レントゲン撮影後、ドクターのやさしい手技だけで耐えられない痛みは嘘のようになくなりました。その後2~3週間に一度、4か月間通院しました。今では痛みはなくなりました。机にずっと座っていないで、1時間ごとに机を離れて体操しなさいと、体操の仕方のご指導をうけました。K先生、ありがとうございました。

6月、高校時代の友人から仕事のしすぎを指摘され、3人で帝釈天、山本亭、寅さん記念館をめぐり、草団子を食べました。この3人組は、授業をサボって町をうろうろしたことのある仲。今でも年に1~2回、散歩しておいしい食事をしてという付き合いを続けています。帝釈天の本堂の精巧な彫刻には感動しました。その彫刻師のひとりの名前が、たまたま私のひいおじいさんの弟と同じ名前でびっくり。寅さんを演じた渥美清について、ある演出家が、渥美清を役者として高く評価していて、いろいろな役でその力を発揮して欲しいと願っていたが、寅さんの映画が大人気になって人々が寅さん以外の渥美清を受け容れなくなってしまい、渥美清も一時期はいろいろな役を演ずることを望んでいたが、ある時期からほとんどなくなったという趣旨のことを語っていたのを思い出しました。私は、子どもの頃観た「泣いてたまるか」というテレビドラマを覚えています。久しぶりの楽しい休日でした。

7月、大学時代の友人からも気分転換が必要と言われ、3人で旅行会社企画の桃狩りツアーで山梨に行きました。桃狩りは、コロナのせいなのか狩ってよいのは1個だけ。あとはテーブルに山積みされた桃の食べ放題でした。他に、猿橋の見学、ワインの試飲、ハーブ園でしたが、よかったのは、昼食で寄った食堂のすぐそばにあった恵林寺(観光コースには入っていなかった)でした。少しの空き時間で、力強さと美しさを備えた本堂や門などに感動し、静寂な境内で過ごすことができました。また、ワイナリーの入口近くにあったパン屋さんで買ったクリームパンがとてもおいしゅうございました。あまのじゃくですね。

6月、7月の友人たちに感謝!!

8月、当事務所に小峰将太郞弁護士が入所しました。同弁護士のブログをお読みください。ひさしぶりのnew face。若い人から刺激を受けて、私もまだまだがんばります!

9月、高校時代、部活動は音楽部(女性合唱、3年間に2回全国大会に出場し入賞。)でした。私のパートはアルトで、歌は下手ですが、低い音程でアーと発声するような、ソプラノの下で支える役なので、私でも何とかつとまったようです。そのOGが結成したゆうかり女声合唱団の演奏会に行きました。私は卒業後はすっかり合唱の世界から遠ざかってしまいましたが、同期の仲間たちは、先輩、後輩たちとともにもう40年以上続けています。コロナ禍のもとで、マスクを付けての合唱でしたが、その美しい歌声に聴き惚れ、心が洗われたひとときでした。

10月、私が所属している医療問題弁護団が、設立45周年企画「東京地裁医療集中部20年を迎え患者側弁護士からの評価と課題は?」を開催しました。その中で、私は、東京地裁医療集中部係属事件からの報告のひとつを担当し、パネルディスカッションでもパネリストを務めました。これについては、後日の機会に概要をご報告する予定です。

11月、ロシアのウクライナへの攻撃は激化している、北朝鮮からは何発もミサイルが発射される、軍事力に訴えて物事を進める理不尽。

12月、ブログをサボった穴埋めに、11月までを振り返ってみました。仕事に明け暮れ、少しだけ息抜きし、ニュースを見聞きしては理不尽に怒りを覚えつつ、何もできない情けなさをかみしめるという日々の繰り返しだったように思います。

12月8日、太平洋戦争開戦の日、自宅周辺に初霜が降りました。

畑の耕作がされなくなった空き地にホトケノザが群落を作っていて、そのうちのひとつが、なんと花を付けていたのですが、そこにレースをあしらうように降りた初霜が、朝の光で輝いていました。

ホトケノザは、毎年冬が終わりを告げて、マフラーをしなくても外出できるくらいになった頃に、畑のまわりや街路樹の根元などによく見かけます。ネット検索によると花期は3~6月。12月になって寒さが増してきた頃に花をさかせたのに初霜。さぞかしびっくりしたでしょうね。凍えながら懸命に紫色の花をピンと伸ばしているように思え、凜とした姿に励まされました。

コロナ禍第8波はまだまだこれから高くなりそうです。

皆様も、万全の感染対策をとられて、どうぞご無事で新年を迎えられますよう、お祈りいたしております。

弁護士 石川順子